住友化学 さらなる高機能付与を推進 対話深め迅速な製品化へ

2020年05月04日

ゴムタイムス社

 エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)の「エスプレンEPDM」を製造・販売する住友化学(東京都中央区、岩田圭一社長)。19年度は市況と原油価格の下落等で難しい対応に迫られる年度となり、18年度比で販売数量がやや減少した。今年2月からは、新型コロナウイルスの影響で中国での需要が落ち込んでいる。世界的な感染拡大に伴い今後影響が出る顧客も少なくないと見られ、20年度は先が全く読めない状況となっている。

 生産拠点となる千葉工場(年産4万t)は、日系自動車メーカーの国内工場向けの出荷が大半を占める。19年度は影響が比較的小さかったが、20年度は新型コロナの大きな影響が予想され、厳しい年度になると同社は見る。ナフサ価格の下落も懸念材料となっている。

 近年、EPDMの供給過剰な傾向が続く中、同社は高機能化に注力し、耐寒性、耐油性、耐熱性、微細セル発泡高反発、金属接着などの機能を向上させた製品を開発している。このうち、耐寒性を高めたグレードでは、ホースやシール材からさまざまな自動車部品

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