バンドー化学は4月24日、世界的な景気減速の影響で販売実績が計画を下回ったことや減損損失を計上することを受け、20年3月期の業績予想を修正すると発表した。
修正後の業績予想は、売上収益が前回発表より30億円減の900億円で前期比3・2%減、コア営業利益が前回発表より10億円減の50億円で同16・7%減、営業利益は前回発表より40億円減の20億円で同66・7%減、当期利益は前回発表より40億円減の5億円で同88・9%減となっている。
業績予想の修正の理由は、売上収益およびコア営業利益については、米中貿易摩擦や新型コロナウイルスによる肺炎感染者の拡大による世界的な景気減速などの影響を受け、海外を中心に販売実績が計画を下回ったことにより、前回発表予想を下回る見込みとなったため。また、営業利益および当期利益については、コア営業利益の悪化に加え、連結子会社アイメディックMMTに係る減損損失を計上したことにより、前回発表予想を下回る見込みとなったことによる。
連結子会社であるアイメディックMMTは、日本国内で整形外科向け医療機器の製造、販売およびアフターサービスを行っており、業績動向および償還価格の見直しによる事業環境の変化を踏まえ将来の回収可能性を検討した結果、株式取得時に発生したのれんの一部について、32億円を減損損失として計上する見込みとなった。