本紙は今年3月時点で全国の有力ゴム商社を対象に「2020年3月の景気動向と2021年の景況見通し」に関するアンケート調査を実施した。
アンケートによると、今後(21年3月まで)のゴム業界の景況見通しについては「悪化する」と回答した企業が全体の6割を占め最多となった。次いで「緩やかに下降する」が35%と続き、全体の95%が悪化するもしくは緩やかに下降すると回答した。
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、国内・海外とも実体経済の悪化が急速に進んでおり、先行きは非常に不透明な状況にある。ゴム業界の景気の先行きについて、有力ゴム商社のほとんどが厳しい方向に向かうと見ているようだ。
◆現在の景気動向
20年3月時点でのゴム業界の景気動向についての設問では、「緩やかに下降している」が60・0%、「悪化している」が30・0%、「変化なし」が10・0%という回答結果となった。悪化しているもしくは緩やかに下降している