ユニチカトレーディングは4月30日、医療現場で不足しているアイソレーションガウンを緊急生産するため、防護服専門メーカーのエイブル山内と連携し、国内および海外の縫製工場との生産体制を確立したと発表した。4月から生産をスタートさせ、9月末までに約400万着を関係省庁に供給する計画。
ユニチカグループでは、国内工場において「エルベス」や「コットエース」などの差別化された不織布を製造しているが、エイブル山内との共同開発の結果、優れた感染防止素材を安定供給することが可能となった。
新型コロナウイルスが広がる現状で、病院での院内感染を防ぐことが喫緊の課題になっている。同社では、医療崩壊を防ぐため、医療現場で不足しているアイソレーションガウンが少しでも早く医療従事者へ届くよう、協力各社とともに取り組みを進めている。
同社は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、政府の策定する行動計画に基づき、素材提供だけでなく治療の現場で戦っている医療従事者に有効な対策を実行していくとしている。