エステー(東京都新宿区、鈴木貴子代表執行役社長)は、1960年に家庭用ビニール手袋を発売して以来、家庭用では主力の「ファミリーシリーズ」を始め、子会社のエステートレーディングが作業用手袋を手掛けている。
国内は主力のファミリーシリーズが前年同期を上回り堅調に推移している。さらに、使い捨てタイプの極うす手手袋が拡大傾向にあることも好調を支える要因だ。使い捨てタイプは、100枚入り1200円前後の商品が店頭で売れ筋となり、「単価引き上げも売上アップに貢献している」(同社)。
また、新型コロナウイルスの感染症対策として、使い捨てタイプの需要が急拡大している。新型コロナウイルスの感染予防の観点から、使い捨てタイプはもちろん、うす手や綿手袋も販売が伸びている。「これまでもノロウイルスやインフルエンザ等が発生すると、市場が反応する傾向にあったが、コロナ以降、消費者の衛生意識が一段と高まってきた」(同社)と捉えている。
注力商品は、18年9月発売の「ファミリ