東海カーボンの20年12月期第1四半期連結決算は、売上高が527億9000万円で前年同期比23・3%減、営業利益は67億5000万円で同68・2%減、経常利益は65億7300万円で同69・0%減、当期純利益は45億8300万円で同65・4%減となった。
カーボンブラック事業の売上高は210億3000万円で同23・0%減、営業利益は17億4100万円で同49・1%減となった。対面業界であるタイヤメーカーの需要低下と新型コロナウイルス感染拡大による操業停止などの影響を受け、販売数量は前年同期比で減少。また、原料油価格変動や生産量減少の影響から営業利益も前年同期比で減少となった。
20年12月期通期の連結業績予想に関しては、売上高が2512億円で前期比4・1%減、営業利益が282億円で前期比48・1%減、経常利益が278億円で前期比47・5%減、親会社株主に帰属する純利益が166億円で同48・1%減を見込んでいる。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大が同社グループの事業に与える影響については、現時点で想定することが困難なため織り込んでいない。
他のセグメントでは、黒鉛電極事業の売上高は114億6000万円で同58・4%減、営業利益は21億3100万円で同86・2%減となった。ファインカーボン事業の売上高は78億2500万円で同5・7%減、営業利益は19億1900万円で同0・7%増。精錬ライニング事業の売上高は66億5200万円、営業利益は1億7500万円などとなっている。