自動車不調で減収減益 バンドー化学の20年3月期

2020年05月12日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の2020年3月期連結決算は、売上高が902億4700万円で前期比4・3%減、営業利益は20億5600万円で同69・8%減、税引前利益は20億9500万円で同70・8%減、当期利益は6億8200万円で同87・5%減となった。
 セグメント別に見ると、自動車部品事業の売上高は389億5300万円、同6・5%減、セグメント利益は21億2900万円、同33・1%減。国内では、補修品市場向け新商材が伸長したものの、自動車メーカー向け補機駆動用伝動ベルトや補機駆動用伝動システム製品の販売が減少。海外は、中国で積極的な顧客開拓に注力したことにより、自動車用補修品などの販売は伸長したが、主要顧客の自動車生産台数の減少により販売が減少した。
 産業資材事業の売上高は327億6500万円で同7・5%減、セグメント利益は21億9500万円で2・5%増となった。
 一般産業用伝動ベルトでは、国内の機械受注の減速基調により、産業機械用伝動ベルトの販売が減少。海外は、米国の産業機械用伝動ベルトの販売が減少し、中国およびアセアン地域において主要顧客の減産などの影響により農業機械用伝動ベルトの販売が減少した。
 また、高機能エラストマー製品事業の売上高は136億8500万円で同6・4%減、セグメント利益は3億3300万円で同45・9%減となった。
 なお、2021年3月期の業績予想については、現時点では合理的な算定・予想が困難であると判断し公表していない。

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