ポリプラスチックスは5月13日、低品質ディーゼル燃料や酸性雨への耐久性を向上させた「耐ディーゼル燃料性改良ポリアセタール(POM)ジュラコンH140DR」を開発したと発表した。
ジュラコンH140DRは、POMが持つ燃料系部品に必要な基本特性(機械物性・耐久性・溶着性など)は維持したまま、耐燃料性・耐酸性を向上したグローバル展開が可能な新グレード。
POMに悪影響を及ぼす酸や硫黄が高濃度で含まれるような低品質のディーゼル燃料、酸性雨や酸性の洗浄剤などへの耐久性を向上させている。さらに成形性の向上にも成功している。
現在、自動車の燃料タンク周りの部品にはPOMが数多く使用され、同社製品も採用されている。自動車の電動化が進んでいるが、商用車用途では一定数ディーゼルエンジンの需要がある。
グローバル市場に目を向けると、酸や硫黄が高濃度で含まれる低品質なディーゼル燃料が存在するため、標準的なPOMでは対応できないケースがある。このような市場課題へ対応するために、同社はジュラコンH140DRを開発した。