経済産業省製造産業局素材産業課がまとめた19年(1~12月)の四樹脂出荷実績によると、低密度ポリエチレンの出荷量合計は139万4545tで前年比1%減、高密度ポリエチレンは80万6554tで同1%減、ポリプロピレンは249万9030tで同4%増、ポリスチレン(GP・HI)は68万8444tで同2%減となった。
低密度ポリエチレンについては、輸出向けが11万8265tで同25%増と伸長したものの、出荷の9割を占める国内向けが127万6260tで同3%減となったことで、年間では微減となった。
部門別では、フィルムが同5%減、加工紙が同1%減、射出成形が同5%減となったのに対し、中空成形が同1%増、パイプが同4%増などとなった。
高密度ポリエチレンについても同様で、輸出向けが9万2908tで同11%増と伸びたが、国内向けが71万3646tで同3%減となり、全体も微減となった。
一方、ポリプロピレンは国内向けが238万2173tで同5%増と堅調で、全体もプラスとなっている。
部門別では、フィルムが横ばいだったのに対し、射出成形が9%増と全体の伸びをけん引した。
このほか、ポリスチレンは輸出向けが4万5918tで同19%増と好調さを見せる一方、国内出荷は64万2526tで同3%減となった。
部門別では、電機・工事用、包装用、FS用などすべての部門が前年を下回る結果となった。