タイガースポリマーの20年3月期連結決算は、売上高が398億7000万円で同7・3%減、営業利益は13億100万円で同43・5%減、経常利益は15億6300万円で同39・6%減、当期純利益は2億2200万円で同86・8%減となった。
日本、米州、東南アジアのセグメントで売上高が減少し、減収となった。利益面は、売上高の減少や新規設備立ち上げに伴う減価償却費の増加などにより、減益となった。純利益は、米国の自動車部品生産拠点に係る固定資産の減損損失の計上と、繰延税金資産の取崩しなどが影響した。
セグメント別では、日本は、売上高が215億5300万円で同5・9%減、セグメント利益は8億9200万円で同39・4%減。自動車部品、家電用ホース、産業用ホース、ゴムシートの販売が減少し、減収となった。減収の影響に加え、減価償却費などの増加により、減益となった。
米州は、売上高が127億900万円で同15・8%減、セグメント損失は1億9700万円(前期は1億6700万円の利益)。米国では、自動車部品は、収益認識に関する会計処理方法の変更により、得意先からの有償支給部品を売上原価から売上高の減額に変更したことに加えて、販売が減少し、減収減益となった。産業用ホースは、販売の増加に加えて諸経費が減少し、増収増益となった。一方、メキシコでは、自動車部品の販売が増加し、増収増益となった。
東南アジアは、売上高が29億4800万円で同0・2%減、セグメント利益は1億9000万円で同43・4%減。マレーシアでは、家電用ホースの販売が減少し、減収減益となった。タイでは、自動車部品の販売が減少したが、為替換算上の影響があり、増収減益となった。
中国は、売上高が54億3600万円で同3・9%増、セグメント利益は2億8300万円で同20・4%増。家電用ホースの販売は減少したが、自動車部品の販売が増加し、増収となった。増収に加えて、原材料費の減少により、増益となった。
21年3月期の業績予想は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、主要取引先である自動車業界の今後の生産活動への影響が国内外で不透明である状況下では、合理的な算定が困難であることから、未定としている。
2020年05月14日