クリヤマホールディングスの20年12月期第1四半期連結決算は、売上高が139億4700万円で前年同期比5・7%減、営業利益は9億6000万円で同12・1%減、経常利益は11億6200万円で同12・7%増、四半期純利益は8億3000万円で同30・7%増となった。経常利益は為替差益を1億1200万円計上した影響で増益となった。
セグメント別では、アジア事業は、売上高が73億4100万円で同5・6%減、営業利益は8億9500万円で同12・2%増。産業資材事業は、ディーゼル乗用車等向けの尿素水識別センサーや造船会社向けの各種デッキコンポジション等の国内販売が増加したものの、中国子会社の現地での販売が減少した。スポーツ・建設資材事業は、鉄道施設等向けの遠心階段や大型商業施設等向けの大判セラミックタイルの販売が増加したものの、スポーツ施設で使用される弾性スポーツシート等の販売が減少した。
北米事業は、売上高が57億2600万円で同5・2%減、営業利益は2億4200万円で同45・2%減。農業用ホースならびに下水用ホースが堅調に推移したものの、主力商品の飲料用ホースの受注が低調だった。
欧州事業は、売上高が8億7900万円で同9・2%減、営業損失は3300万円(前年同期は800万円の利益)。スペインとアルゼンチンに拠点を置く製造販売子会社が、新型コロナウイルスの影響により生産および販売活動への制限を余儀なくされ、レイフラットホース・ノズル等の販売が減少した。
通期予想は、新型コロナウイルス感染拡大の業績への影響を織り込まず期初予想を据え置き、売上高が565億円で前期比2・5%増、営業利益は32億円で同2・7%増、経常利益は33億円で同3・9%増、当期純利益は22億円で同8・4%増とした。
2020年05月14日