ポバール興業の20年3月期連結決算は、売上高が34億6500万円で前期比1・4%増、営業利益は4億4900万円で同22・0%増、経常利益は4億7600万円で同23・2%増、当期純利益は3億6000万円で同28・9%増となった。
セグメント別では、総合接着・樹脂加工事業は、売上高が27億5000万円で同1・9%増。日本国内で消費税増税の影響により下期の受注が減少したほか、新型コロナウイルス感染症の影響があったものの、上期については自動車・建材向けベルトおよびディスプレイガラス向け部材の販売が堅調に推移した。アジア地域では、上期は米中貿易摩擦を背景に若干の鈍化がみられたが、建材向けベルトなど一部の市場が堅調に推移した。期末には新型コロナウイルス感染症の影響により取引先の工場生産が停止するなど非常に厳しい状況となった。
特殊設計機械事業は、売上高が7億1400万円で同0・6%減。上期は日本国内において食品業界向けの特需の受注残があったものの、下期は消費税増税の影響、期末に発生した新型コロナウイルス感染症の影響を受け、受注が減少した。
21年3月期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が不透明な環境下で業績予想を合理的に行うことが困難であるため、連結業績予想は未定とした。
2020年05月14日