カワタの20年3月期連結決算は、売上高が211億9700万円で前期比13・7%減、営業利益が15億9300万円で同30・9%減、経常利益が16億3900万円で同29・5%減、当期純利益が10億6300万円で同36・5%減となった。
セグメント別では、日本は、売上高が143億3200万円で同5・8%減、営業利益が15億5200万円で同6・9%減、セグメント利益が17億100万円で同4・0%減。国内製造業の設備投資に足踏みが見られた。
東アジアは、売上高が56億7700万円で同32・7%減、営業損失は1億3800万円(前期は5億100万円の利益)、セグメント損失は1億6100万円(前期は4億7900万円の利益)。米中貿易摩擦の長期化ならびに中国国内での景気の減速等の影響を受けた。
東南アジアは、売上高が24億900万円で同3・1%減、営業利益が2億2900万円で同56・1%増、セグメント利益が2億3300万円で同42・0%増。フィリピンやベトナムなどは堅調に推移したものの、ASEANの主力であるタイ、インドネシアの需要に足踏みが見られた。利益面では、主に材料費を中心とした原価低減に努めたこと等による売上総利益率の改善に加え、諸経費の削減も図ったことにより、増益となった。
北中米は、売上高が2億2000万円で同9・0%減、営業損失が7100万円(前期は4300万円の損失)、セグメント損失が7200万円(前期は4600万円の損失)。米中貿易摩擦の長期化ならびに新NAFTAの批准遅れ等の影響を受けた。損益面では、売上高減少に伴う売上総利益の減少ならびに米国現地法人事業立上げに際する諸経費等により、損失となった。
21年3月期の業績予想は、売上高が200億円で前期比5・7%減、営業利益は12億円で同24・7%減、経常利益は11億5000万円で同29・8%減、当期純利益は7億5000万円で同29・5%減を見込んでいる。
2020年05月15日