三井化学が株式交換契約 アークを完全子会社化

2020年05月18日

ゴムタイムス社

 三井化学は5月14日、同社及びアークが、同日開催の両社の取締役会において、同社を株式交換完全親会社とし、アークを株式交換完全子会社とする株式交換を行うことを決議し、同日、両社間で株式交換契約を締結したと発表した。

 アーク普通株式1株に対して、三井化学普通株式0・0511株を割当交付する。

 アークは、1948年の創業以来、自動車を始めとするあらゆる業界において、商品企画やデザイン、製品設計、解析エンジニアリング、試作、金型の設計・製造・メンテナンス及び小ロット成形品の生産・販売等、幅広いサービスを提供する開発支援企業。同社は、両社の強みを融合することで国内外で相互に事業を拡大できるとの認識のもと、同社が設立した完全子会社であるエムシーインベストメント01を通してアークに対し公開買付けを行い、2018年1月24日に同社がアークを連結子会社とした。

 その後、同社の素材の知識、アークの自動車向け開発支援の知見という各々の得意分野を融合し、両社のチャネル・技術を活用することで、総合力を駆使したソリューション提案、両社における顧客基盤の更なる拡大や周辺新事業の創出が可能となり、持続的な成長を共に実現できると考え協業を進めてきた。一方で同社は、自動車産業全体を揺るがす急速な市場環境の変化の中で、刻々と変化する顧客ニーズに迅速に対応するためには、両社によるより強固な連携が不可欠であり、グループの総力を挙げた迅速かつ円滑なソリューション提案が可能な体制へ移行することが望ましいと考えた。

 同社及びアークは、同件に関する協議を重ね、アークを同社の完全子会社とすることで、同社の中長期的視点に基づいたグループ一体としての機動的な意思決定、人的・財務的経営資源の効率的な配分、両社間の緊密なコミュニケーションによる協業促進が可能となることなどを通じて、同社の企業価値向上のみならず、アークの企業価値向上のためにも有益であるとの結論に至った。

 

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