ベルト・ホースとも減収減益 ニッタの20年3月期

2020年05月18日

ゴムタイムス社

 ニッタの20年3月期連結決算は、売上高が838億6100万円で前期比6・0%減、営業利益が35 億2700万円で同37・7%減、経常利益が75 億4300万円で同34・3%減、当期純利益が61 億4800万円で同31・5%減となった。

 損益面では、営業利益は売上高の減少に加え、原材料価格の上昇や先行投資による人件費及び減価償却費が増加した影響で減益。経常利益は前連結会計年度で中国の持分法適用会社の合弁契約に準じた利益配分の見直しを行った影響等により、持分法投資利益が減少したことで減益となった。
 セグメント別に見ると、ベルト・ゴム製品事業の売上高は269億8900万円で4・3%減、セグメント利益は19 億 7400万円で同16・8%減となった。
 国内は物流業界向けの搬送用製品が堅調だったが、半導体製造装置向けのベルト製品や工作機械向けのゴム製品が低調。海外は、米国は物流業界向けや郵便業界向けのベルト製品が堅調に推移したが、欧州及び中国の繊維機械向けのベルト製品や中国の工作機械向けのゴム製品が低調だった。

 ホース・チューブ製品事業の売上高は295 億 5600万円で同11・1%減、セグメント利益は12 億8400万円で同53・7%減。
 国内、海外ともに、自動車向けや半導体製造装置向けのチューブ製品等や建設機械向けのホース製品が低調だった。。

 化工品事業の売上高は131億5200万円で同0・5%減、セグメント利益は1億9000万円と同64・1%減。
 国内は、鉄道向け高機能製品や遮水シートなどの建設資材製品が堅調だったのに対し、海外はOA機器向け高機能製品が低調だった。

 その他産業用製品事業の売上高は106億1800万円同3・2%減、セグメント利益は、経費削減効果などが奏功し、1億3300万円で同228・6%増となった。

 2021年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルスによる影響を合理的に算定することが困難であるため、現時点では未定としている。

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