ゴム・樹脂ロール特集 尾髙ゴム工業 「お客様視点」の提案さらに推進 高機能製品の導入が着実に広がる

2020年06月22日

ゴムタイムス社

 尾髙ゴム工業(和歌山県紀の川市、氏野孝二社長)の19年度は売上・利益とも若干前年実績を上回った。需要別に見ると、主力の鉄鋼金属工業向けは、製鉄各社が生産量を落とし、ライン統廃合を進める中で、「ロールの保守費用も削減対象となり、非常に厳しい市場環境になっている」(氏野社長)。

 製品では、高性能ゴムロールの「タフエースシリーズ」、高耐久性高摩擦係数の「ハードクラッチ」、高摩擦係数ゴムロールの「ハイクラッチシリーズ」、新素材の「ガッツラバー」等、オリジナルな高機能製品は導入が着実に増加している。

 「これら高機能製品は、これまでは西日本のお客様を中心に受注活動を展開してきたが、西日本での実績を見て東日本でも採用が徐々に増えている」(氏野社長)という。

ハイクラッチplus&ハイクラッチwide

ハイクラッチplus&ハイクラッチwide

 例えば、タフエースシリーズは、酸洗ラインのリンガーロール用で需要が安定。また、ハイクラッチシリーズでは、高いグリップと高耐久性を兼ね備えた「ハイクラッチwide」と、高い摩擦を維持する「ハイクラッチPlus」の新製品2品を追加し、品揃えの充実を図っているが、wideとPlusは少しずつ導入され、評価も進んでいる。

 ガッツラバーも製鉄ラインのサポートロールとして顧客に浸透し、継続して受注できている。

 一方、鉄鋼金属向け以外では、フィルム

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