横浜ゴムの20年12月期第1四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が1291億2800万円で前年同期比13・6%減、事業利益が18億1900万円で同68・8%減、営業利益が12億4000万円で同90・4%減、四半期損失は2億5800万円(前年同期は四半期利益91億2700万円)となった。
セグメント別に見ると、タイヤ部門は、売上収益が874億1000万円で同12・7%減、事業損失は5億300万円(前年同期は事業利益14億9900万円)となった。
新車用タイヤは、国内では新型コロナウイルス感染症の影響による需要減少から販売が低調だった。海外でも各国で自動車メーカーの工場が操業停止になるなど生産調整が発生し、国内、海外ともに売上収益は前年同期を下回った。
市販用タイヤは、積極的にグローバル・フラッグシップブランド「ADVAN(アドバン)」シリーズや、低燃費タイヤブランド「BluEarth(ブルーアース)」シリーズ、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」シリーズ等の高付加価値商品の拡販に努め、各種戦略を進めたが、国内では年初の暖冬の影響により冬用タイヤの販売が低調だったことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響による消費活動の停滞から需要が減少した。また、海外でも総じて販売が鈍化し、市販用タイヤ全体の売上収益は前年同期を下回った。
MB部門は、売上収益が248億8900万円で同13・8%減、事業利益は9億2400万円で同46・0%減となった。
ATG部門は、売上収益が155億4400万円で同17・6%減、事業利益は17億8700万円で同27・0%減。
通期業績予想に関しては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、現時点で合理的な連結業績予想の算出が困難であり、2月14日に公表した通期連結業績予想を取り下げ、未定としている。