三ツ星ベルトの20年3月期連結決算は、売上高が710億5100万円で前期比1・3%減、営業利益が72億9900万円で同10・2%減、経常利益は76億5900万円で同14・4%減、当期純利益は54億6400万円で同11・2%減となった。
セグメントのうち、国内ベルト事業は、売上高が272億6600万円で同4・0%減、営業利益は64億8600万円で同9・1%減となった。
分野別では、自動車用ベルトは、補修用の売上高は前年度並み。組込ライン用は新製品の販売が増加したことや、新機種への採用などから売上高が増加し、自動車用ベルトの売上は微増となった。
一般産業用ベルトは、射出成形機や工作機械などの落ち込みで、売上高が大幅に減少した。合成樹脂素材は設備投資の抑制により影響を受け売上高が減少。また、OA機器用ベルトはユーザの生産台数の減少の影響により売上高が減少した。
搬送ベルトは、ゴムコンベヤベルトの販売が好調であったものの、樹脂ベルトは食品業界向けの売上高がわずかに減少し、全体では微減となった。
海外ベルト事業の売上高は324億9500万円で同1・3%減、営業利益は34億4600万円で同1・0%増となった。売上高は現地通貨ベースでは前年度を上回ったが、為替が円高に推移したことで邦貨ベースでは減少した。 自動車用ベルトは、欧州では四輪車用と二輪車用の売上高が減少した。米国ではスノーモービルや多用途四輪車向け変速ベルトの販売が堅調に推移したが、四輪車向けの売上が減少し、前年度並み。アジアでは東南アジアで二輪車用の需要が好調に推移して売上高が増加した。
一般産業用ベルトは、米国は横ばい、欧州は補修用が微増。アジアは農用機械向けが減少したが、風力発電用の需要拡大により、全体では前年度並み。OA機器用ベルトは日系ユーザ向けの販売低下で売上高が減少した。
21年3月期通期業績予想については、新型コロナウイルス感染拡大が業績に与える影響に未確定要因が多いことから、通期業績を算定することが困難と判断し、未定としている。
2020年05月26日