タイヤ4社の20年12月期第1四半期の非タイヤ部門は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受け、各社とも減収となった。
◆ブリヂストン
今期からセグメント区分を変更し、これまで非タイヤ事業が属していた多角化部門というセグメントは消失したが、四半期報告書の中でタイヤ以外の「その他」の業績が示されている。「その他」には、化工品、BSAM多角化、スポーツ用品、自転車事業等が含まれている。
第1四半期の「その他」の売上収益は、1335億円で前年同期比1%減となっている。
◆住友ゴム工業
非タイヤ事業は、スポーツ事業と産業品他事業で構成される。第1四半期の両部門合計の業績は、売上収益が276億円で同7%減、事業利益は5億円で同66%減となった。
スポーツ事業は、売上収益が174億円で同14%減、事業利益は4億円の損失(前年同期は9億円の利益)。ゴルフ用品は、ゼクシオの新商品が国内外で好調なスタートを切ったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴うイベント中止や自粛ムード、ロックダウン等の影響を受け、国内外とも売上収益が前年を下回った。テニス用品も売上収益は前年を下回った。ウェルネス事業も感染予防対策でスポーツクラブの一時休業を実施したこと等により、売上収益は前年を下回った。
産業品他事業は、売上収益が103億円で同9%増、事業利益は9億円で同68%増。医療用精密ゴム部品や制振ダンパー、インフラ系商材、手袋が堅調に推移した。
両部門の通期予想は、期初予想を取り下げ、未定とした。
◆横浜ゴム
非タイヤ事業は、MBとATGから成る。第1四半期の両部門合計の業績は、売上収益が404億円で同16%減、事業利益は27億円で同35%減となった。
MBは、売上収益が249億円で同14%減、事業利益は9億円で同46%減。ホース配管事業は、国内外で建機需要が減少したことに加え、
2020年06月01日