カネカは5月29日、「カネカ生分解性ポリマーPHBH」(以下、PHBH)を使用した8mm径のストローが「セブンカフェ」の新ラインアップ「カフェラテスイーツ」に採用され、6月2日より順次、全国2万938店舗(2020年4月末現在)に導入されると発表した。同社はサスティナブル社会の実現を目指し、昨年からセブン&アイ・ホールディングスと共同してPHBHを用いた製品の展開に取り組んでいる。
PHBHを使用したストローは、昨年11月から「セブンカフェ」のアイスコーヒー用に6mm径の製品が北海道、北陸、関西、中部、四国、九州の約1万店で導入されている。今回、新製品の「カフェラテスイーツ」が全国展開されるにあたり、ビーズ状アイスを含んだ「カフェラテスイーツ」の特徴に合わせ、より口径の大きな8mm径の製品が採用された。
PHBHは、同社が開発した100%植物由来の生分解性ポリマー。幅広い環境下で優れた生分解性を有し、海水中で生分解する認証「OK Biodegradable MARINE」を取得しており、海洋汚染低減に貢献する。また米国食品医薬品局(FDA)、ポリオレフィン等衛生協議会、欧州委員会のポジティブリストに掲載され、食品接触用途で使用可能となる国や地域が拡大している。
今後も、同社はセブン&アイ・ホールディングスとPHBHを用いた各種製品の開発を進め、環境汚染問題にソリューションを提供していくとしている。