減収も営業益は14%増 アキレスの20年3月期

2020年06月01日

ゴムタイムス社

 アキレスの2020年3月期連結決算は、売上高が802億2500万円で前期比6・4%減、営業利益は16億200万円で同14・3%増、経常利益は20億4800万円で同2・2%増、当期純利益は18億9500万円で同460・6%増となった。

 シューズ事業は、売上高は119億3100万円で同14・7%減、セグメント損失(営業損失)は8億4700万円(前期は9億5600万円のセグメント損失)となった。

 主軸の婦人向け商品は好評で、世界有数のランニングシューズブランド「ブルックス」の日本国内販売を開始しランニング市場に本格参入するなどしたが、最大の需要期である入学シーズンでの新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより減収となった。

 プラスチック事業は、売上高は378億8000万円で同7・6%減、セグメント利益(営業利益)は28億9000万円で同3・9%減となった。

 車輌内装用資材は、世界的な自動車マーケット減速の影響を受け、国内外とも減収となった。

 フイルムは、北米では医療用が好調に推移し、国内でも抗ウイルス・抗菌性軟質フィルム「アキレスウイルセーフ」への関心が高まったが、その他の用途で苦戦し減収となった。

 建装資材は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う建築工事遅延の影響などにより減収となった。

 産業資材事業の売上高は304億1300万円で同0・9%減、セグメント利益(営業利益)は20億7300万円で同11・3%増となった。

 2021年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、現時点での算定が困難であることから未定としているが、子会社の株式譲渡により約21億円の特別利益が発生する見込みがあるとしている。

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