藤倉コンポジットの20年3月期連結決算は、売上高が319億9900万円で前期比4・3%減、営業利益は8億9100万円で同2・8%減、経常利益は8億3300万円で同0・6%減、当期純利益は3億9000万円で同32・7%減となった。
セグメント別では、産業用資材は、売上高が205億6800万円で同3・2%減、営業利益は5億600万円で同6・6%減。工業用品部門は、世界的な自動車販売台数の減少で自動車関連部品が減収となったが、コストダウンに努めた結果、前期並みの利益を確保した。制御機器部門は、半導体市場は回復傾向となるも引き続き産業機械関連メーカーの減産影響が大きく減収減益。電気材料部門は、インフラ工事用部材が堅調さを維持し、非常用マグネシウム空気電池の受注も順調に推移し増収となったが、新型コロナウイルスの影響による生産減が影響し減益となった。
引布加工品は、売上高が51億4800万円で同4・8%減、営業利益は1億4500万円で同34・5減。印刷材料部門は、高付加価値品、新聞用ブランケットの売上は増加したものの、国内商業印刷用ブランケット及び輸出が減少となり減収減益となった。
スポーツ用品は、売上高が58億9000万円で同7・9%減、営業利益は6億6900万円で同12・0%増。アウトドア用品部門は、昨秋の台風や暖冬の影響で冬物商材の売上不振、さらに新型コロナの影響で減収となったが、上期で「キャラバンシューズ」などの主力商品が好調だったことやジャックウルフスキンの終息処理が順調に進んだことなどにより営業利益を確保した。
2021年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、現時点での算定が困難であることから未定としている。