ミドリ安全は6月1日、抗菌・消臭・抗ウイルス素材「DEW」を使用した接触感染予防手袋「MS132」を新発売すると発表した。
新型コロナウイルスの接触感染予防策として、スーパーなどの食品売り場では、ニトリル手袋などの使い捨て手袋を使用するケースが一般的。しかし長時間の作業ではムレや素材による肌荒れ、アレルギー、臭いの問題などがあり、接触感染予防として活用できる通気性の優れた手袋を必要とする声が多くあがっていた。
そこで同社では、抗菌・抗ウイルス作用をもつ機能繊維「DEW」を、国内では初となる手袋に応用。国内工場での生産体制を整え、一般販売を開始する。スーパーや小売店における商品や現金の取り扱い、配送業や接客業、各種交通機関などはもちろんのこと、通勤通学時など接触感染が気になる場面で幅広く利用できる。
「MS132」の特長として、「抗菌・抗ウイルス・消臭作用素材『DEW』使用」「『繊維上の』特定のウイルス減少に効果を発揮」「繰り返し洗濯機等で洗って使用可能なので清潔」「抗菌、抗ウイルス効果は低減すると色が薄くなる」「ニトリル手袋と比較して通気性が高いので蒸れにくい」「衛生面を考慮した1双ずつの個包装で安心・安全」などが挙げられる。
抗菌・抗ウイルス素材「DEW」は、日本蚕毛染色が開発した機能繊維。抗菌・抗ウイルス作用をもつ二価の銅を天然繊維(コットン)に強固に化学結合させたもので、優れた抗菌効果(O―157、MRSA、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、緑濃菌)と、消臭効果(アンモニア、トリメチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水素の4大悪臭)をもち、特定のウイルスの減少に効果がある。また、銅イオンの作用として、抗ウイルスの作用機序があると言われている。