新型コロナウイルスの感染拡大がゴム関連企業の中長期経営計画(中計)に影響を及ぼしている。中計は、企業が3~5年程度にすべきことを明確にまとめたもの。計画に基づいて売上や利益、ROEなど定量的な目標を策定するとともに、将来のありたい姿が示されている。ただ、コロナの収束時期が見通せない中、新中計の公表を見送るほか、現中計の数値目標を見直す動きも出始めている。
JSRは20年度から始動する中計を5月に発表する予定でいたが、その発表を中止し、コロナの危機対応が終わるまで発表を先送りした。その理由について、4月末に電話会議による決算説明会で宮崎秀樹取締役は「コロナおよび原油市場をはじめとする経済状況の大幅な