東ソーは6月12日、山口県周南市の南陽事業所において、難燃剤や殺菌剤、医農薬などの用途で使用される臭素の生産能力増強を決定したと発表した。
同計画の投資額は約100億円で、商業運転開始は2023年1月の予定。生産能力は現有能力比で約30%増を見込んでいる。
同社は国内最大の臭素メーカーで、国内およびアジア地域において事業を展開している。昨今の臭素需要はアジア地域を中心に堅調に推移する一方、中国では供給不足が顕著となり、需給バランスはタイトな状況が継続している。
同社は同計画により、老朽化した臭素製造設備を更新するとともに、生産能力を増強する。今後も、安定供給を継続しながら需要の拡大にも対応し、更なる事業規模の拡大と収益力の強化を図っていくとしている。