ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスの日本法人ランクセス㈱(ペーター・ワインマール社長)は、合成ゴムの未来を語るシンポジウム「ランクセス ラバーディ ジャパン」を11月21日、東京・新橋のコンラッド東京2階「風波」で開催した。
同シンポジウムは日独交流150周年を記念するイベントの一つでもあり、持続可能なモビリティーを追求する日本でのランクセス製品の拡販を狙い開催されたもの。
午前の部ではアクセルC・ハイトマン ランクセスAG経営委員会会長が「環境対応型車社会を推進する技術イノベーション」、駐日ドイツ大使館のフォルカー・シュタンツエル氏が「日独交流150周年に寄せて」、菅家勝経済産業省通商政策局欧州課課長が「日本とヨーロッパ 競争から協力関係へ」、渡邉浩之特定非営利活動法人 ITS JAPAN会長が「新たなる自動車社会を目指して」をテーマに講演。この後の「未来の車と合成ゴムの役割」についてのディスカッションにはラインケミーCEO、日産自動車、ボッシュ、三菱ふそうトラック・バス各社の技術開発部長が参加。この後、柿崎公明キャスコ㈱企画開発部長が「合成ゴムで進化するゴルフボール」と題する講演を行った。
午後からは「特殊高性能ゴムにおけるイノベーション」の技術紹介に引き続き、「特殊高性能ゴムの自動車への活用」についてのディスカッション(NOK㈱技術本部材料技術本部長・菊地洋昭氏、日本ゴム協会副会長/東海ゴム工業材料技術研究所長・柴原彰広氏)が行われた。コーヒーブレイクの後、ランクセスから「ブチルゴム モビリティ実現の鍵」の技術紹介、草野智弘㈱ブリヂストン材料開発部長の「持続可能な社会の実現に向けて 資源の重要性とCO2の削減について」の講演が行われた。
「環境にやさしいタイヤとタイヤラベリング制度」の講演に続き、「環境にやさしいタイヤの未来」(日本自動車タイヤ協会環境部長、日本ゴム工業会会長㈱ブリヂストン中央研究所兼環境推進本部フエロー・平田靖氏、横浜ゴム理事・タイヤグローバル技術本部長代理兼タイヤ材料設計部長・大尾雅義氏、住友ゴム工業材料開発本部材料第2部部長・村岡清繁氏、東洋ゴム工業タイヤ材料部部長・高橋英明氏)についてのパネルディスカッションでは日本のタイヤ業界のエコタイヤへの取り組み姿勢が披露された。6面に関連記事。