2020年上半期もゴム・樹脂関連企業で社長交代が行われた。ゴム関連企業では、自動車用ゴム部品メーカーの豊田合成と住友理工、鬼怒川ゴム工業で社長交代が行われた。異動理由としては、経営陣の若返りや収益基盤の確立などを通じ、経営体制の強化を図る企業が多い。なお、豊田合成の小山享社長は同社プロパーで、同社出身者が社長に就任するのは38年ぶりとなっている。
◆三井化学
三井化学は4月1日、橋本修取締役・専務執行役員代表取締役・社長執行役員に就任した。2月に行われた記者会見で橋本氏は「淡輪社長が旗を振ってこられたベースを加速し、強固な事業ポートフォリオを築くことでグローバルで存在感のある企業グループとして企業価値向上に努めていく」などと述べた。
◆日東化工
日東化工は4月1日、坂下尚彦取締役が取締役社長に就任した。坂下氏は1986年4月大阪曹達(現、大阪ソーダ)入社。14年4月ダイソーエンジニアリング代表取締役社長、14年12月INBプランニング常務取締役、18年2月大阪ソーダ機能材事業部長付、18年4月同社顧問、19年4月同社取締役製造部・生産管理部所管兼新規顧客開発補佐(現)などを歴任した。
◆積水化学工業
積水化学工業は3月1日、加藤敬太代表取締役専務執行役員が代表取締役社長社長執行役員に就任した。
◆カネカ
カネカは4月1日、田中稔代表取締役副社長が代表取締役社長に就任した。田中氏は1977年4月鐘淵化学工業(現カネカ)入社、2010年6月取締役常務執行役員、2016年6月取締役副社長、2018年4月代表取締役副社長などを歴任した。
◆鬼怒川ゴム工業
鬼怒川ゴム工業は4月1日付で森内孝氏が代表取締役社長執行役員に就任した。
◆丸五
丸五は3月30日付で福田正彦取締役副社長が代表取締役社長執行役員に就任した。
◆三興化学工業
三興化学工業は4月1日、縄田正一サンケムコーポレーションMD兼海外部長が代表取締役社長に就任した。望戸清彦代表取締役社長は代表取締役会長に就任した。
◆日本通商
日本通商は4月24日、上田勝取締役営業本部長が代表取締役社長に就任した。小原健荘代表取締役社長は取締役会長に就任した。
◆豊田合成
豊田合成は6月12日、小山享取締役副社長が取締役社長(代表取締役)に就任した。異動理由は経営陣の若返りと経営基盤の強化を図るため。
小山氏は1982年4月同社入社。2008年6月豊田合成ノースアメリカ副社長、12年6月執行役員(豊田合成ノースアメリカ取締役社長)、16年6月取締役・常務執行役員(調達本部長、総合企画部担当)、18年6月取締役・専務執行役員(調達本部長、総合企画部担当)、19年6月代表取締役副社長(調達本部長、総合企画部担当本部長)などを歴任した。
◆住友理工
住友理工は6月18日、清水和志代表取締役執行役員副社長が代表取締役執行役員社長に就任した。異動理由は、経営体制の一層の強化を図るため。清水氏は、1984年に住友電気工業入社。自動車事業本部副本部長や常務執行役員などを歴任した後、18年に同社専務執行役員に就任。19年6月から代表取締役執行役員副社長を務めていた。
◆フコク
フコクは6月26日、小川隆代表取締役副社長が代表取締役社長に就任した。小川氏は1976年4月日本電装(現デンソー)入社、1993年5月アスモ(デンソー)米国法人副社長、18年4月デンソーモータ事業部エグゼクティブアドバイザー、19年4月フコクに入社し副社長執行役員事業統括本部長、19年6月代表取締役副社長、社長補佐などを歴任した。