東洋紡は6月24日、同社犬山工場が犬山市に対して、日頃お世話になっている地域への感謝の意を込め、エアバッグの基布を活用した防護服50着を23日に寄贈したと発表した。犬山市役所にて開催された贈呈式では、山田拓郎犬山市長をはじめとする関係者が出席し、同社の神田弘治犬山工場長より防護服が手渡された。
同防護服は、新型コロナウイルスにより深刻化する医療資材の不足の解決に向け、豊田合成などと共同で開発したもの。生地には、同社が生産するエアバッグ用基布を使用。シリコーンコーティングを施しており空気を通さないため、防護服として活用でき、洗って繰り返し使うことも可能。
同社は今後も、新型コロナウイルスの感染拡大防止を支援していくとしている。
犬山工場は、同社フィルム事業の基幹工場。主にポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンを原料としたフィルムを生産している。液晶パネルなどの光学部材から、衛生性が重要な食品包装資材まで、多岐にわたる用途に対応するカスタマイズ能力があり、工場全体の生産品目は数百種に及ぶ。また、研究・開発・生産という一連の機能すべてを工場内に備えている。