オカモト㈱の12年3月期中間連結決算は、売上高321億3200万円、前年同期比1・8%増だったが、営業利益が同33・8%減の10億1800万円、経常利益が同18・8%減の12億2500万円となった。当期純利益は同6・6%減の8億7000万円。
同社グループは、国内での営業力の更なる強化に努め、製造コストと営業経費の削減に引き続き注力し、売上高が減少する環境下でも営業利益を確保できる体制作りに邁進してきたが、震災による原材料調達難や一部の得意先からの受注減、更に原材料価格上昇が相俟って一層のコストアップとなり増収減益となった。部門別では、産業用製品は売上高が185億7900万円の同3・4%減、営業利益は5億9300万円の同51・8%減。生活用品では、シューズが原材料高の影響を受けたものの、販売が堅調だったことから売上微増となり、売上高135億5300万円の同16・8%増、営業利益は7300万円となった。
タイの洪水の影響で同社グループ会社の工場も浸水被害を受け操業を停止。その結果、通期の連結業績予想は算定することが困難な状況であることから5月公表の業績予想を据え置いた。