日本ミシュランタイヤは7月7日、クラシックカー向けクラシックタイヤ「ミシュランXAS FF」の新サイズを9月1日より発売すると発表した。サイズは145HR13・TL・74Hの1サイズ、価格はオープン。
1965年に販売されたミシュランXASは、路面と接地するトレッドデザインに非対称パターンを採用することでグリップ性能とハンドリング性能を両立させながら最高速度は時速210km(速度記号は「H」)に設定され、当時の量産タイヤとしては先進的だった。そのため発売当初から一つの基準タイヤとして認知され、世界中のさまざまな車両に装着されてきた。現在ではミシュランクラシックタイヤを象徴する製品として生産、販売を続けている。
同製品はXASの高い基本性能をそのままにトレッド部にレース専用のスペシャルコンパウンドを採用し、1968年開催のレース「フォーミュラ・フランス」で初めて使用された。以後、その性能の高さと対応範囲の広さからトラックレースに限らず、ラリーやヒルクライムなど様々なレースで活躍していた。
今回、新たなサイズを追加することにより、より幅広い車種に装着できるようになるだけでなく、昨今よくみられるチューブレスホイールにも対応した仕様に変更したことで、さらに多くのクラシックカーファンに当時の走り、乗り心地を提供することが可能となった。同社は、クラシックカーをこよなく愛するオーナーに気軽にミシュランクラシックタイヤを利用してもらい、より豊かなモビリティライフを送って欲しいとしている。