コンドーム特集 薄型コンドームの好調続く コロナ禍で販売環境に変化も

2020年07月20日

ゴムタイムス社

 コンドームは、避妊および性感染症予防の補助として効果効能がある。薬事法では管理医療機器に分類され、厚生労働省から製造業許可を受けて生産される医療機器となっている。

 コンドームの素材としては、ラテックス製、ポリウレタン製、イソプレンゴム製に分類される。ゴム製のコンドームが出現する以前(1840年代前半まで)は絹、麻、魚の浮き袋、羊の腸などが使われていた。その中で、海外では1844年に英国ハンコック・米国グッドイヤーがゴム製コンドームの原型を開発。1920年代には英国のダンロップがラテックス製ゴムを開発したのに続いて、日本では1930年代前半にオカモトや相模ゴム工業が現在のコンドームの基礎となるラテックス製コンドームを開発した。

 現在、日本コンドーム工業会に加盟する企業は、オカモト、相模ゴム工業、サックス、ジェクス、中西ゴム工業、不二ラテックス、山下ラテックス工業、レキットベンキーザー・ジャパンの8社。海外では、英国のデュレックス、マレーシアのカレックスなどが大手メーカーとして知られている。

 日本コンドーム工業会の資料によれば、国内出荷数は2018年度で290万G(グロス:1グロスは144個)となり、2年連続の横ばいとなった。2005年度以降の国内出荷数の推移は


 

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