オカモト(東京都文京区、田村俊夫社長)の19年度のコンドームの販売動向は、昨年10月に発売した「プレミアムゼロゼロスリー+ビバジェル」など新商品の拡販もあり堅調に推移した。
同社のコンドームには、薄型商品とスタンダード商品、厚型商品、パッケージにキャラクターをあしらったブランド商品などがあるが、最も人気の高い薄型商品には天然ゴムラテックス製で2003年に発売した0・03ミリ台の「オカモトゼロゼロスリー」、ポリウレタン製で0・02ミリ台の「オカモトゼロツー」(2011年発売)、0・01ミリ台の「オカモトゼロワン」(2015年発売)がある。
薄型商品は、商品の特徴がわかりやすく、2003年のゼロゼロスリー発売当初から人気が高く、市場も急拡大してきた。さらに、ここ数年は訪日外国人のインバウンド需要も追い風となり、「薄型商品は国内外で着実な販売を見せている」(医療生活用品マーケティング室課長林知礼氏)という。
その中で、20年度の注力商品は、「プレミアムゼロゼロスリー+ビバジェル」「デザインコンドーム」を挙げる。プレミアムゼロゼロスリー+ビバジェルは、スターファーマ社(オーストラリア)が開発した薬剤「SPL7013」を潤滑剤に配合した0・03ミリ台の薄型コンドーム。