日本ゼオンは7月17日、ポジ型感光性絶縁材料「ZEOCOAT ZC100」を開発し、販売開始したと発表した。ZC100は、アルカリ現像タイプのポジ型感光性絶縁材料で、180度の低温硬化が可能であり、高解像性、高絶縁信頼性が特徴の製品。
スマートフォンをはじめとするデバイスの高機能化、多機能化に伴い、半導体パッケージや電子部品には微細化、高集積化が求められている。ZC100は解像性に優れるポジ型であるためデバイスの微細化に貢献する。また、低温で硬化が可能であり、高い絶縁信頼性を持つため、デバイスの歩留まりや信頼性を向上させる。主な使用用途としては、さらなる微細化や低温プロセスが求められる、次世代ウエハーレベルパッケージへの展開を目指している。
同社グループは、今後も独自技術を駆使した製品開発を推進し、顧客にとって価値ある製品の提供に努めていくとしている。