本紙がまとめたゴム関連上場企業(8月17日時点で有価証券報告書を公表した23社、ナンシンを除く)の2019年度海外売上高比率は、前年度の比率を上回った企業は11社となり、前年度調査(24社)の10社から1社増加した。また、海外比率が5割を超えた企業は11社となった。
国内市場の成熟化が顕著となる中、ゴム関連企業は成長機会を求め、北米や中国、アセアンなど海外事業に力を注いでいる。それに伴い、ゴム企業の海外売上比率も年々伸びてきた。ただ、19年度は米中貿易摩擦の激化により、中国を始め世界経済が減速。さらに、年度後半からは新型コロナウイルスの感染拡大がゴム企業の業績を直撃し、ゴム企業の海外売上高も鈍化が鮮明となっている。
タイヤメーカーでは、ブリヂストンを除く3社が前年実績を上回った。ただ、ブリヂストンの海外売上高比率は8割を超えており、ゴム企業23社