豊田合成は7月22日、青色LEDの開発・生産で培った技術を活用し、水や空気などの殺菌に用いる「深紫外LED光源モジュール」を開発したと発表した。
同社はバイオメディカルサイエンス研究会と共同で、新型コロナウイルスと極めて近い遺伝子情報を持つヒトコロナウイルスを用いた試験を行い、高い殺菌効果を持つことを実証した。
深紫外LEDは、ウイルスや細菌の遺伝子情報を壊す波長の短い紫外線を発するLED。環境への影響が懸念される水銀ランプに替わる新たな殺菌用光源として期待されていることから、同社ではその普及を目指し、防水・放熱などの機能を備えたモジュールやユニットでの製品開発を進めてきた。
今後は、安心な社会づくりのためにトヨタグループをはじめ様々な機器メーカーと共同で、水や空気、物の表面を殺菌する幅広い用途での応用に向けた取り組みを加速させていくとともに、長年培ってきたコア技術を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。