信越化学工業は7月29日、新しいタイプのシリコーンエマルジョンを開発したと発表した。
今回開発したシリコーンエマルジョンは、EUのREACH規則の動きに対応して特定のシロキサンの含有量を低減すると同時に、既存の製品と比較してエマルジョンの安定性が向上している。
REACH規則では、昨今、一部の用途向けのシリコーン製品に含まれる特定のシロキサンの濃度を0・1%未満までに抑える動きがある。該当のシロキサンは、健康や環境に問題をもたらすものではないが、同社は規制の動向やお客様のご要望に対応するために新製品の開発を行った。
シリコーンエマルジョンは、シリコーンオイルやシリコーンレジンなどに乳化剤(界面活性剤)を加えて水中に分散させ、他の材料と配合しやすくした製品。シリコーンの持つ優れた特性とエマルジョンの使いやすさから、離型剤、潤滑剤、つや出し剤など、幅広い用途に使用されている。
同社は優れた品質と技術力、そしてきめ細かな対応で、今後も多様化する市場のニーズに応えていくとしている。