【開発経緯概略】
エンプラのポリマーアロイとしてGE社が1966年に最初に生産を始めたものである。ポリマーアロイの中では数少ない完全相溶系のアロイであり、任意の割合で一相に混合することができる。混合比率により80~170℃の幅広い荷重たわみ温度を有するアロイが得られる。
SBR、SEBSなどのスチレン系エラストマーとも相溶性が良く、これらを添加した耐衝撃性グレードは自動車部品などに広く使用されている。
【性質、加工、その特徴】
① エンプラ系では低比重であり、軽量化に有利である。
② 電気的性質に優れている。エンプラの中ではもっとも誘電率が低く、周波数依存性、温度依存性が少ない。
③ 耐熱水性に優れている。吸水率が小さい。
④ 成形性に優れている。
⑤ 非ハロゲン系による難燃化が可能である。
【新製品への応用と主な用途】