【開発経緯概略】
バイオマスプラスチックは、再生可能な植物由来物質で、化学的または生物学的に合成することにより得られる高分子材料である。生分解性プラスチックは、通常のプラスチック製品と同等に成形・使用でき、使用後は自然界の微生物や分解性酵素により水と炭酸ガスに分解される「自然に還るプラスチック」である。このため廃棄物の処理に際しても地中に埋め立てが可能で、焼却させても発生熱量が小さく、有害成分が放出されることはない。
バイオマスプラスチック、生分解性プラスチックの主な種類は以下の通りである。
1)微生物系:バイオポリエステル(PHB/Vなど)、バクテリアセルロース、微生物多糖(プルラン、カードラン)
2)化学合成系:脂肪族ポリエステル(ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチルサクシネート、ポリエチレンサクシネート、ポリグリコール酸など)、バイオポリエチレン、バイオポリアミド、バイオポリエチレンテレフタレート、バイオポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリアミノ酸類、ポリウレタンなど
3)天然物系:キトサン/セルロース、殿粉、酢酸セルロースなど
4)複合物:殿粉/脂肪族ポリエステル、灘粉/ポリビニルアルコール、上記のブレンドやラミネート
【性質、加工、その特徴】
① 原料が再生可能な植物由来物質である。
② ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステルなどが主体。
③ 生分解性を示すものもある。
④ 各種のバイオマスプラスチックの特徴は、材料により異なる。
【新製品への応用と主な用途】