日本ポリプロは7月31日、千葉県市原市にある五井工場のポリプロピレン製造設備1系列の停止を決定したと発表した。同設備の生産能力は7万t/年、停止時期は2021年1月予定。
同社は、プラントの競争力強化と機能性ポリプロピレンの拡充により収益力の強化を進めている。この方針に沿って、今回、五井工場のポリプロピレン製造設備1系列の停止を決定した。
ポリプロピレン樹脂の事業環境は、今後も中東・アジア地域での新増設が計画され、汎用品を中心とした海外品の流入による国産品需要の低迷によって、非常に厳しい状況の到来が予想されている。
同社は、今後もたゆまぬ技術開発を通じて製品の高機能化を達成し、顧客に対して優れた材料を安定して提供できるよう努め、新たなマーケットへの参入を図っていくとしている。