アジア不振で減収減益 カワタの4~6月期

2020年08月04日

ゴムタイムス社

 カワタの21年3月期第1四半期連結決算は、売上高が43億3300万円で前年同期比26・8%減、営業利益が9500万円で同80・2%減、経常利益が6400万円で同86・3%減、四半期純損失が100万円となった。

 セグメント別では、日本は、売上高が31億600万円で同11・9%減、営業利益は2億7200万円で同18・3%減となった。緊急事態宣言が解除されたことに伴い経済活動の再開が徐々に進み、日用品や食品関連は比較的堅調に推移したものの、自動車関連の落ち込みが大きく前年同期を下回った。

 東アジアは、売上高が11億6900万円で同40・0%減、営業損失は1億6600万円(前年同期は9500万円の利益)。米中貿易摩擦の長期化並びに新型コロナウイルス感染拡大に伴う中国国内における経済活動の制限の影響を大きく受けたことにより損失となった。

 東南アジアは、売上高は3億6700万円で同50・7%減、営業損失は2200万円(前年同期は8900万円の利益)。前年度後半から続くタイ、インドネシアの自動車関連を中心とした設備投資意欲の減退に加え、新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の制限等により損失となった。

 北中米は、売上高が3000万円で同34・2%増、営業損失は1700万円(前年同期は2200万円の営業損失)。米中貿易摩擦の長期化並びに新NAFTAの発効遅れ等の影響により引き続き低調に推移した。

 通期予想の修正はなく、売上高は200億円で前期比5・7%減、営業利益は12億円で同24・7%減、経常利益は11億5000万円で同29・8%減、当期純利益は7億5000万円で同29・5%減を見込んでいる。

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