ダイセルの21年3月期第1四半期連結決算は売上高は829億1300万円で前年同期比20・2%減、営業利益は30億9400万円で同66・3%減、経常利益は38億7400万円で同59・2%減、四半期純利益は6億3500万円で同88・1%減となった。
セグメント別にみると、エンジニアリングプラスチック事業の売上高は、352億600万円で同20・2%減、営業利益は39億1300万円で同28・0%減となった。
ポリアセタール樹脂、PBT樹脂、液晶ポリマーなどのエンジニアリングプラスチック事業は、自動車生産台数の減少やスマートフォンの需要低迷などで減収となった。 ABS樹脂、エンプラアロイを中心とした樹脂コンパウンド事業は、自動車生産台数の減少などで減収となった。シート、成形容器、包装フィルムなどの樹脂加工事業は、シートなど一部製品の販売は増加したものの、減収となった。
マテリアル事業の売上高は256億900万円で同4・8%減、営業利益は38億7500万円で同14・2%減となった。
酢酸は、需要減や市況の下落などを受けて減収。酢酸誘導体は、一部製品の需要増加により販売数量が増加したものの、酢酸市況の下落などで販売価格が低下したことで減収となった。
カプロラクトン誘導体やエポキシ化合物などは、自動車生産台数の減少やディスプレイ市場での需要の低迷などにより、販売数量が減少し、減収となった。
通期の連結業績予想については、前回公表した数値から変更はなく、売上高は3860億円で前期比6・5%減、営業利益は175億円で同41・0%減、経常利益は195億円で同38・6%減、当期純利益は100億円で同100・9%増を見込んでいる。
2020年08月04日