豊田合成の2021年3月期第1四半期決算は、売上収益が1112億1400万円で前年同期比46・9%減、営業損失が98億900万円(前年同期は78億6700万円の利益)、四半期損失が43億円(前年同期は37億800万円の利益)となった。
売上収益は中国における主要顧客の自動車生産台数の増加はあったものの、その他の地域全般で新型コロナウイルスによる減販影響等があり減収となった。利益はグループ一丸となった緊急収益対策の実施に加え、昨年12月にドイツの生産子会社を連結から除外したことによる反動などがあったが、新型コロナウイルスによる減販影響が大きく、減益となった。
セグメント別では、日本の売上収益は592億円で同41・0%減、セグメント損失は68億円(前年同期は19億円のセグメント利益)となった。
米州の売上収益は227億円で同64・5%減、セグメント損失は32億円(前年同期は47億円のセグメント利益)となった。
アジアでは、中国で主要顧客の生産台数増加はあったものの、タイやインドおよびインドネシアでの市場低迷や新型コロナウイルスによる減販影響等により、売上収益は359億円で同27・2%減、セグメント利益は10億円で同59・3%減。
欧州・アフリカの売上収益は27億円で同75・3%減、セグメント損失は8億円(前年同期は15億円のセグメント損失)となり、赤字幅は縮小した。
通期の連結業績予想は、売上収益が6900億円で前期比15・1%減、営業利益が180億円で同0・6%増、税引前利益が180億円で同11・8%増、親会社の所有者に帰属する当期利益が80億円で同28・7%減を見込んでいる。