日本自動車タイヤ協会(JATMA)がまとめた1~6月の自動車タイヤ・チューブ生産・出荷・在庫実績によると、生産は5475万5000本で前年同期比25・7%減、国内出荷は3847万4000本で同23・5%減、輸出出荷は1744万1000本で同25・5%減となった。
生産・出荷の大幅な減少は、新型コロナウイルスの感染拡大による自動車需要の低迷を受け、タイヤメーカーの国内工場が生産調整を実施したことが響いたものと思われる。
月別の推移をみると、生産(ゴム量ベース)については上期はいずれも前年同月を下回った。このうち、1~3月の生産(同)は前年同期比8・4%減、4~6月は同39・9%減。特に、4~6月は新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴う需要減少に加え、先行き不透明な市場環境の状況をみて、タイヤメーカー各社が生産調整を行った影響を受けた。
国内出荷(ゴム量ベース)に関しても上期はいずれも前年同月を下回った。月別では、1月が前年同月比5・8%減、2月が同10・1%減、3月が同11・9%減、4月が同29・3%減、5月が同43・4%減、6月が同39・9%減と推移した。
品種別生産は、トラック・バス用が404万8000本で同24・0%減、小型トラック用は826万9000本で同23・7%減、乗用車用は4059万3000本で同26・5%減、建設車両用は18万5000本で同26・0%減、産業車両用は14万7000本で同21・8%減、その他(農業機械用、二輪自動車用、運搬車用、フラップ・リムバンド)は151万3000本で同18・7%減となり、すべての品種で前年を下回った。
全文:約691文字