産業用製品は16%減益 オカモトの4~6月期

2020年08月05日

ゴムタイムス社

 オカモトの2021年3月期第1四半期連結決算は、売上高は193億6500万円で前年同期比14・6%減、営業利益は19億2300万円で同15・0%減、経常利益は24億1600万円で同5・0%減、四半期純利益は16億4400万円で同10・4%減となった。

 生活用品事業の売上高は66億7000万円で同16・7%減、セグメント利益は16億9400万円で同10・5%減。

 コンドームは、訪日外国人客が大幅に減少した影響で減収。手袋は、家庭用で販売ルートが拡張したことや、作業用途の需要が増加したことで増収。医療用及び産業用も需要が増加し、増収となった。

 産業用製品事業は、売上高が126億2300万円で同13・6%減、セグメント利益は6億5900万円で同16・0%減。一般用フイルムは、新型コロナウイルス感染症対策としての飛沫飛散防止用途として市場が一時的に急拡大し、増収となった。工業用フイルムは、各種イベントの中止によりメディア向けの販売が減少したことや、海外向けステッカー用も低調で、売上は減少した。建材用フイルムは、建築工事の中断及び延期による需要低迷に加え、各種イベントの中止によるメディア向けの販売も減少し、売上は減少した。多層フイルムは、工業用は取引先における生産休止の影響を受け、また食品用も需要減が響き減収。

 壁紙は、建築工事の中断及び延期の影響で減収。自動車内装材は、自工メーカーの生産休止及び生産再開後の稼働率低下により、売上は減少した。工業用テープは、車輌向けテープの需要が低調で売上は減少した。

 21年3月期の連結業績予想は、現時点で新型コロナウイルス感染症の拡大が事業活動及び経営成績に与える影響を合理的に見積ることが困難であることから、引き続き未定としている。

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