機械資材低調で減収減益 三洋貿易の10~6月期

2020年08月06日

ゴムタイムス社

 三洋貿易の20年9月期第3四半期連結決算は、売上高が573億7200万円で前年同期比10・5%減、営業利益は38億2100万円で同22・0%減、経常利益は42億500万円で同17・5%減、四半期純利益は27億4100万円で同20・3%減となった。

 セグメント別では、化成品は、売上高が240億655万円で同1・6%増、セグメント利益は10億9017万円で同14・5%減。ゴム関連商品は、主力の自動車向け合成ゴムや副資材の出荷が低調に推移したことに加え、輸出品も好調であった昨年の反動減があった。化学品関連商品では、主力の塗料・インキ関連の高付加価値商材が堅調に推移したほか、新たに連結子会社化したワイピーテックが収益寄与したが、半導体関連商材・接着剤等の伸び悩みやアジア向け輸出の落ち込み、買収費用の一括計上等により、全体としては減益となった。

 機械資材は、売上高が203億6843万円で同20・3%減、セグメント利益は25億5488万円で同23・9%減。産業資材関連商品では、シート用部品等の自動車内装用部品において、国内自動車メーカーの生産活動が急激に落ち込んだ影響を受けた。機械・環境関連商品は、木質バイオマス関連事業において新規の大型案件計上が無く、前年同期を大きく下回った。科学機器関連商品は、主力の摩擦摩耗試験機及びバイオ関連機器が堅調に推移した。資源開発関連商品は、前期に海洋開発分野で計上した大型案件の反動減があった一方で地熱開発機器が好調に推移したが、全体としては前年同期を下回った。

 海外現地法人は、売上高が128億8204万円で前年同期比12・8%減、セグメント利益は6億7575万円で同12・2%減だった。米国は、ゴム関連は低調だったが販管費が減少したことにより営業利益は前年同期を上回った。タイは、タイ国内の自動車市場の不振・バーツ高による輸出の減少に歯止めがかからず、売上・利益ともに大きく落ち込んだ。

 通期予想は、売上高は755億円で前期比9・3%減、営業利益は47億円で同20・0%減、経常利益は48億円で同21・0%増、当期純利益は33億円で同17・9%減を見込んでいる。

 

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