不二ラテックスの２０２１年３月期第１四半期連結決算は、売上高が16億６１００万円で前年同期比13・１％減、営業利益は６１００万円で同54・３％増、経常利益は４６００万円で同１２２％増、四半期純利益は３６００万円で同１１８・７％増となった。
セグメント別では、医療機器事業は売上高が５億４８００万円で同11・７％減、セグメント損益は２７００万円の損失（前年同期は２９００万円の損失）となった。セグメント損益は、売上減少に加えて競争激化に伴う利鞘の縮小、栃木千塚工場の竣工に伴う償却負担増加もあり損失となった。
主力のコンドームは、国内市場においては、商品の認知度向上を狙いにＷｅｂ広告や販促企画を展開し、大型小売店や大手ネット販売を中心とした販路開拓に継続的に注力した。消費の減少傾向、価格の二極化、新素材製品のシェア上昇により厳しい状況が続くものの、新素材コンドームＳＫＹＮの定番化、ネット販売の伸長により売上は堅持した。また海外市場においては、特に中国市場における需要後退を受け、販売が減少。超音波診断装置等のプローブカバー（感染予防製品）、内視鏡用医療バルーンを中心としたメディカル製品については、新型コロナウイルス感染症拡大による一般診療需要の急減や海外向け需要の低迷が売上に影響した。
精密機器事業の売上高は、10億円、同12・６％減。セグメント利益は、１億８５００万円、同０・２％増となった。 通期の連結業績予想に変更はなく、売上高が68億円で前期比５・７％減、営業利益は１億５７００万円で同３３８・９％増、経常利益は８８００万円で１５９・４％増、当期純利益は６１００万円を見込んでいる。
