日精エー・エス・ビー機械の20年9月期第3四半期決算は、売上高は174億3900万円で前年同期比6・1%減、営業利益は26億1500万円で同0・7%減、経常利益は24億300万円で同11・2%減、四半期純利益は22億7400万円、同8・2%増となった。
米州は、消毒液や生活必需品等の容器需要の高まりを受け、北米及び中米市場での引き合いが回復したため、地域全体の売上高は58億6900万円(前年同期比127・7%)で増収となった。セグメント利益も、売上高の増加及び前年同期に売上債権に対して計上した貸倒引当金が当期において戻入となったことにより、8億8500万円(同170・1%)で増益となった。
欧州は、米州同様、引き合いは好調なものの、売上においては為替がユーロ安で推移したことにより、地域全体の売上高は35億9500万円(前年同期比98・4%)で減収となった。セグメント利益は、展示会費用の増加等により4億1800万円(同77・4%)で減益となった。
南・西アジアは、主要国でのロックダウン等の影響により、各国市場が低調に推移したため、地域全体の売上高は50億7000万円(前年同期比74・8%)で減収となった。セグメント利益も、売上規模の減少やインド工場の生産停止等により、1億2800万円(同15・7%)で減益となった。
東アジアは、主要市場の日本と中国で減収となり、地域全体の売上高は29億300万円(前年同期比81・7%)で減収となった。一方、セグメント利益は前年度に計上した工場集約の一過性費用の減少、グループ会社向けの採算性の向上等の影響により、27億7800万円(同116・9%)で増益となった。
通期の連結業績予想は、売上高が250億円で前期比4・3%減、営業利益が39億円で同9・4%減、経常利益が37億円で同11・8%減、当期純利益が34億円で7・8%増を見込んでいる。