クラレの20年12月期第2四半期連結決算は、売上高が2620億600万円で前年同期比8・8%減、営業利益は196億1100万円で同29・8%減、経常利益は176億3800万円で同28・5%減、四半期純利益は91億6000万円で同30・9%減となった。
セグメントのうち、イソプレンは、売上高が247億2000万円で同9・9%減、営業利益は21億1600万円で同38・6%減。ファインケミカル、熱可塑性エラストマー「セプトン」ともに、中国、アジアにおいて需要減速の影響を受けた。耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」は、電気・電子デバイス用途は堅調に推移したが、自動車用途は生産台数減少の影響を受けた。
通期予想は、売上高は5100億円で前期比11・4%減、営業利益は330億円で同39・1%減、経常利益は290億円で同39・1%減、当期純利益は130億円を見込んでいる。
なお、ビニルアセテートは、売上高が1218億900万円で前年同期比9・6%減、営業利益は169億2400万円で同26・7%減。ポバール樹脂は、世界的な需要の低迷により数量が減少したが、水溶性ポバールフィルムは、引き続き個包装洗剤向けの販売が拡大した。EVOH樹脂は、食品包材用途で販売量が増えたが、ガソリンタンク用途は自動車生産台数減
少の影響を大きく受けた。