三井化学の21年3月期第1四半期連結決算は、売上高が2544億8400万円で前年同期比26・2%減、営業利益は5億8300万円で同97・6%減、経常損失は4800万円、四半期純損益は23億1800万円となった。
セグメント別では、モビリティの売上高が583億円で同361億円減、営業利益は23億円で同94億円減。主に自動車向けの需要鈍化により減収減益となった。エラストマー、機能性コンパウンド、海外ポリプロピレン・コンパウンド及びソリューション事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、販売が減少した。機能性ポリマーは、全般としてICT(情報通信技術)関連需要が停滞する中で確実な需要を獲得し、販売が堅調に推移した。
通期の連結業績予想は、売上高が1兆1700億円で前期比13・3%減、営業利益は400億円で同44・7%減、経常利益は420億円で同35・0%減、当期純利益は270億円で同20・5%減を見込んでいる。
なお、医療従事者支援のため、入手が困難な状況となっている医療用ガウン(アイソレーションガウン)の原料である不織布について、100%子会社であるサンレックス工業株式会社の製造ラインを活用し、月産1000万枚分以上の生産体制を確立し供給を開始した。