鉱山車両用タイヤを発表 ブリヂストンのマスターコア

2020年08月18日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは8月7日、鉱山の生産性向上に貢献する建設・鉱山車両用タイヤ(以下、ORタイヤ)「ブリヂストン・マスターコア(以下、マスターコア)」を発表した。「マスターコア」は、他の性能を犠牲にすることなく強靭な耐久性能を実現し、顧客ごとに異なる鉱山の現場やオペレーションの計画に合わせて「カスタマイズ」することで、最適な性能を提供することが可能な断トツの新商品。タイヤの機能的な価値の選択が可能なカスタマイズを通じ、その性能を最大限に発揮させることで、車両稼働時間の最大化や車両運搬効率の向上といった顧客の生産性向上に貢献する。

 「マスターコア」は、内製スチールコードをはじめとした素材、構造、製造技術を含む同社独自の新技術を結集し、断トツの高耐久性能を実現させた強靭なタイヤであり、鉱山用ソリューションの基盤を支える商品。具体的な技術概要として、以下の4点が挙げられる。①同社独自のスチールコードコーティング技術「Metal Surface Coating Technology」をタイヤの骨格部材に搭載。従来ゴムに配合していた接着触媒をスチールコードの回りにコーティングすることで、スチールコードとゴムの接着力を画期的に向上、②自社で開発し生産する内製の防錆スチールコード、③接着触媒を大幅に低減することで、ゴム自体の強度を格段に向上させた新ゴム配合、④空気の流れを制御してタイヤ踏面を冷やす空冷技術を搭載したタイヤパターン。

  鉱山車両のオペレーションは、顧客や鉱山現場ごとに異なり、また同じ鉱山現場であっても走行ルートが違えばタイヤに求められる性能が異なる。同商品は、革新技術を基盤として、鉱山の現場やオペレーションの計画に合わせて「速く走れる」「多く積める」「長持ちする」「壊れない」「補修が少ない」というそれぞれに異なる顧客のニーズに応える商品ラインナップを揃えている。同社は様々な条件における顧客の課題を深く理解した上で、要望に沿った同商品のカスタマイズや最適な使い方を提案し、顧客の課題を解決する。既に世界中の主要な鉱山の顧客から、テストマーケティングで評価・好評を得ている。超大型の63インチより展開を始めており、2021年以降順次販売を拡大していく予定。

 同社は「マスターコア」という断トツの新商品に、すでに世界各地に展開しているORタイヤのスペシャリストであるソリューションエンジニア、そして、それを支えるマイニングソリューションセンターを通じた現場密着のサービス、iTrackソリューション事業という「リアル」と「デジタル」を掛け合わせて、将来に向けて鉱山オペレーション全体を支えていくことを目指す。

 

超大型ダンプ車両に装着されたORタイヤ

超大型ダンプ車両に装着されたORタイヤ

マスターコアが提供する価値

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さらなる価値の提供をめざす

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